2011/08/04

自作ガイガーカウンタシリーズ関連メモ -その5-
ガイガー管SI-22GとJ408γの比較

@felis_lynxさんにお世話になって、中国製のGM管J408γを4本入手してから2ヶ月経った。
当初、ガイガーカウンタを2台作って、2本のGM管を予備にしようと思っていたが、結局は私、Yさん、Nさん、Fさんと4台作ることになり予備品がなくなってしまった。

J408γを使った自作ガイガーカウンタ GMC-01-CL mkII

ところが、最近J408γが入手難である。
そこで、同じような大きさのものを探したところ、ロシア製のSI-22Gというのがあった。大きさや使用電圧も同程度なので、試してみることにした。

一昨日、ウクライナから4本届いたので比較してみた。

ウクライナから届いたSI-22G

 1本は動作不良だったが、残りは、自宅にある線源でJ408γの0.9~1倍程だった。
十分、代替として使えそうである。

線源は
(1) バックグラウンド(BG)
(2) クッションとして入っていたウクライナの綿花1.5g (測定の結果、わずかに放射線を出しているようだ)
(3) マントル (IWATANI CB-200MANTLE  2-pieces/pack x 3pack, バックグラウンドの10倍ほど)
(4) レンズ (PENTAX TAKUMAR 1:1.4/50, バックグラウンドの20倍以上)
の4種類で測定した。

その他の条件として、裸のGMT管とアルミパイプ(1 mm厚) でシールドし、ベータ線を遮蔽した場合に分けて測定した。
レンズを測定中のSI-22G

測定結果を下表に示す。
SI-22GとJ408γによる各線源の測定結果

SI-22GとJ408γの比較
その結果、SI-22をJ408の代替品として使用する場合、
(1) アルミシールド付の場合は、ほぼ一定の換算計数

SI-22(CPM) =  0.9686 x J408(CPM)

で換算できそうである。

(2) 裸管(シールドなし)の場合は、ベータ線の影響によるバラツキが大きいため、GM管毎の個別の換算式を求めておく必要がある。

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